最近、年には勝てずさすがにちょっと
縮みましたが、高校生の頃は
お相撲さんみたいな体格でした。
特別音楽の才能があるとは思えませんが
いちぉ、ピアノも弾けます。
譜面を見て歌う合唱クラブにも
所属していました。
このムネットさんが一度、ウチにきて
トイピアノ(要するにおもちゃの小さいピアノ)
を弾いたことがあります。
曲目は忘れましたが童謡か何かの
簡単なものだったと思います。
その姿が今も忘れられません。
大きな体を思い切り猫背に丸めて
ちっちゃい赤いピアノを弾くムネットさん。
それも意味もなく、面倒くさそうに、
憂鬱っぽい表情でゆっくり奏でます。
「何がそんなにうっとうしいねん!」と
言いたくなるほどの大男とトイピアノの
コラボ風景。
なんでだろ、こんな変な風景なのに
トイピアノから妖精が飛び出してきそうな
不思議空間。
憂鬱な顔しててもムネットさんが持っている
やさしさがピアノから聴こえてくるような。
音楽ってそんなもんさ。
ちっちゃな感動を大切にしましょっ!